山添 拓 参議院議員・日本共産党

ブログ

2018年9月13日

利水も治水も必要性なしー長崎・石木ダムを超党派で調査


超党派の公共事業チェックの会で長崎県を訪れています。今日は、大浦湾に注ぐ川棚川の支流、石木川につくられようとしている石木ダムの調査。

50年前に計画され、何度も強行されようとしたのを、そのたびに住民の力で押し返してきました。2013年に土地収用法の事業認可がされ取り付け道路の工事が始まっていますが、毎日工事現場で座り込みの抗議行動が行われ、本体工事はメドすら立っていません。

多目的ダムで佐世保市の利水と下流域の治水を主要な目的としています。
しかし、いまやダム偏重の治水では命とくらしを守れないことが明らかになっています。河川整備をきちんと行っているのかと言えば、河口付近数百メートルは無堤防区間。通常時でも住宅や道路の高さは川面から数十センチしかありません。記録的豪雨ならすぐにも溢れそうです。なぜ整備しないのかと聞けば、河口付近は県の港湾課管理であり河川課ではないからだそうで驚きました。

利水は、佐世保市の渇水に備えるためだといいます。しかし、この理由そのものが変遷している。かつては工業用水のためと言い、一時期はハウステンボスの需要だと言い、いま人口減少が進み需要が減るなかで県がひねり出した理屈は、別の利水ダムが老朽化しており改修のために全部水を抜く必要がある、その間の異常渇水に備えて石木ダムをつくる必要があるというもの。主たる理由の追加や変遷は、主張に合理性がないことの最大の証左です。

河口から中流域、ダム予定地と上流まで見て回り、13世帯60人弱の方が反対を貫く川原(こうばる)地区の公民館で懇談。
昨年の夏以来、みんなで重機にしがみついて工事を止めることもあったといいます。もう限界だという声も。それでもこの間、事業認可取り消し訴訟(不当にも一審敗訴)や映画「ほたるの川のまもりびと」などで全国的に支援が広がり、諦めないたたかいに新たな力も。

国会からは、立憲民主党衆院議員の初鹿明博さん、大河原雅子さん、松平浩一さんと私が参加。現地で川棚町議の久保田和惠さんともご一緒しました。

写真は川原公民館にて。