山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2016年8月31日

リニア新幹線、このままつくらせてよいのか

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リニア中央新幹線の現場視察で山梨県へ。今回は、「公共事業をチェックする会」という超党派の議員連盟による取り組みです。

実験線での走行試験を見学できるリニア館。試運転列車の通過時刻が放送で案内され、リニアの仕組みも視覚的に解説されていますが、JRではなく県立の施設です。JR東海の事業を、県をあげてPRしています。

実験線が頭上を通る笛吹市御坂では、リニア直下に住むぶどう農家の方からお話をうかがいました。近所では工事で沢の水が涸れ、別の場所から出水。巨大なフード付の高架橋が影を落とし、11月中旬から1月中旬までは日中ほとんど日差しがなくなったとのこと。飼っていた鯉が死に、ご家族も体調を崩されたそうです。
訪問中にも列車が通過。姿は見えず、空気を揺るがす不気味な騒音と振動を感じました。実用化され、両数が長くなり1時間に上下20本もの列車が走ることになればと思うと、ゾッとします。
リニアは、住民の環境を破壊し、くらしを激変させます。

これから建設する地域では、JR東海の対応の悪さが口々に語られました。説明会では質問回数が制限され、地区外の者は排除される。日影のシミュレーションもパワポで見せるだけで配布しない。国民に対して、それも影響を受ける住民に対してすら説明する意思のないJR東海には、超巨大公共事業を行う資格はない。

今度、政府は3兆円の財政投融資で公的資金を投入する計画です。
国民負担を求めることの是非はもちろん、そもそもリニア新幹線をつくらせてよいのかという点を、多くの方に問うていきたい。

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