山添 拓 参議院議員 日本共産党

ブログ

2017年3月21日

消費者保護の立場で

さながら森友学園一色の国会ですが、今日と明日は参院の各委員会で予算の委嘱審査が行われています。予算審議の個別委員会バージョンで、特に質問内容に縛りはありません。

私は消費者問題特別委員会で質問。
シェアリングエコノミーと消費者保護について取り上げました。インターネットサイトが仲介し、場所やモノ、スキルを共有するもの。ライドシェアや民泊がよく知られています。
プロのサービスからアマチュアのサービスへと言われ世界的に広がっていますが、その実態は大胆な規制緩和、いや規制そのものからの解放です。

マイカードライバーが客を乗せて対価を得るのは、いわゆる白タクです。これを正面から認めようというのがライドシェア。
ドライバーは二種免許を持たず、道路運送法の許可も受けません。サービスの質は事後評価で保たれる、アプリの口コミで点数が悪ければやがて排除されるというのですが、結局は利用者の自己責任です。道路運送法での規制が及ばない、安全のための業法規制をなくして野放しにすることになります。

沖縄で白タク類似行為ではないかと指摘される事業を行う株式会社ジャスタビを取り上げ質問しました。
利用者とドライバーをサイト上でマッチングし、利用者にはレンタカーを予約させる。ドライバーがマイカーを使って客を乗せれば白タク行為で違法なのに、レンタカーなら合法なのか?しかもこの事業、国交省も経産省も監督権限を持たない。ドライバーにはアルコールチェックも義務付けられず、過労防止のための運転時間の規制も及びません。

従来、いわゆる業法によって許可制や特別の免許を必要としてきた事業を、なんの規制もないところに解放する、そこで働く人も労働法による保護の対象から外してしまう。サービスのあり様も働き方も大きく変質させようとする仕組みです。

消費者問題の委員会なので、消費者保護の立場で大臣に認識を問いました。
最後に大臣は、「消費者安全上の権限が適切に行使されることが必要だ」と答弁。業法による規制を逃れようとする企てに、消費者の安全確保という観点から向き合うことが求められます。

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