山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2017年5月19日

過積載の是正を国の責任で

18日、国土交通委員会でダンプの過積載について質問。建交労ダンプ部会のみなさんからうかがった実態をもとに追及しました。

過積載は、事故を誘発するだけでなく道路橋などインフラの老朽化を加速し排ガスを増やし環境影響も大きく、禁止されています。
その過積載がなぜ起きるか。石井大臣は、荷主の要求に問題があることを認めました。つまり、単に運転手が利己的に稼ごうと思って過積載をしているのではなく、荷主が要求して止むに止まれず過積載に及んでいるということ。

ところが政府は、そこまでわかっていながら荷主対策を怠っています。国交省が荷主に対して行える勧告は、この10年に一度も発したことはなく、警告書を発したのがわずかに1件でした。
また警察庁も、過積載の背後責任追及が大事だとしながら、やっていることはドライバーの取り締まりであって荷主や荷受人を捜査するわけではない。この間に荷主に対する再発防止命令を発したのは、わずかに2015年の1件に過ぎません。

結局、スローガンとしては荷主の責任、背後責任といいながら、野放しの実態があります。
そもそもなぜ過積載が減らないか。それは、運搬単価が安すぎてやむなく過積載に及ぶという実態があります。大臣にその認識があるかと問えば、「安すぎる単価は過積載にもつながる」と一部認める答弁。だったら是非、対策を強化すべきだ。それは道路交通の安全のためであり、ダンプなどトラック労働者の生活にかかわる問題だから。

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