山添 拓 日本共産党 参議院議員

ブログ

2017年8月18日

歴史に向き合うということ

ソウルで訪れた景福宮(キョンボックン)。朝鮮王朝(1392〜)の王宮で広大な敷地!歩いて端まで行きましたがそれだけでも遠い…

大小500もの建物があったそうですが、秀吉の朝鮮侵攻で全焼。19世紀の高宗時代に再建されたものの、1895年には日本人が高宗の皇后である明成皇后(閔妃)を殺害する現場に。さらに1910年からの日本植民地時代には、敷地内に朝鮮総督府の建物が建てられる。日本と朝鮮半島の歴史を知る上でも、欠かせない場所だと思います。

閔妃が殺害された乾清宮(コンチョングン)は、日本が撤去してしまいましたが2007年に再建。当時の部屋が再現されていましたが、モニターに映される動画にも説明のリーフにも日本語はありません。

朝鮮総督府は、有名な光化門も移設させ、景福宮の建物を隠すようにでかでかと鎮座していたそうです。1995年頃まで残されていた旧総督府。植民地とされた朝鮮の人たちが、その様子をどんな思いで眺めていたかと思うと、いたたまれない。

いずれも韓国の人なら誰でも知る悲劇の歴史。景福宮では学生と思われる若い世代を含めて日本人観光客も多く見かけました。どれだけの人がこの事実を学んで訪れただろうかと思うと、複雑な気持ちになります。最も身近な外国である韓国について、日本がいかなる過去をもつかを正確に知ることは、最低限の前提だと思います。その姿勢を示す教育であるべきだ。

ソウル市の歴史博物館も訪れました。日本統治時代の展示物も多く、日本人旅行者のなかには直視できず通過する人もいるらしい。支配した側の者として、支配された側による描き方を知ることへの恐怖がそうさせるのだろうか。
しかし、ここでも小中学生と思われる複数のグループが見学に訪れ熱心にメモを取っていました。

日本政府が自らの歴史に向き合い、日本人が事実をきちんと知らなければ、日韓の歴史認識の溝など埋まるはずがない。真摯な外交などできるはずがない。誠実でない政治が、深い傷をさらに悪化させています。
韓国訪問は、その日本の異常さを新たな角度から突き付けられました。

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