山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2017年9月7日

福島チームで葛尾村、川内村へ

国会議員団・福島チームで調査へ。私は昨年夏に続いて二度目の参加です。
今回は、避難指示解除後の地域の様子をうかがうという趣旨で、葛尾村と川内村へ。郡山から車で1時間以上。山間地の村に入ると放射性廃棄物を詰めたフレコンパックが目立つようになります。

昨年6月に避難指示解除となった葛尾村、篠木弘村長によらば、9月1日時点の帰村率13%はという。原発事故前の人口は1500人強で、亡くなった方や住民票を移した人もいて、人口は1462人、現に居住している人は210人といいます(帰村者169人、解除後の転入者41人)。
最大の課題は、若い世代が戻らないこと。今年度から学校の再開を予定していましたが、保護者を含む学校再開検討委員会で時期尚早と判断。来年度に延期されています。そこには放射能への不安に加えて、一度壊れた町のコミュニティで暮らしていけるかという問題が横たわっています。
元々規模の小さい村でもあり、営業を再開している食堂や商店、一部再開に止まる診療所など経営も心配です。

川内村は2016年までにすべての避難指示が解除に。遠藤雄幸村長のお話では、ここも課題は若い世代。全体では8割を超える帰村率なのに、小中学生は48%しか戻っていない。いまつなげなければ、村はやがて消滅するという強い危機感を伝えていただきました。

その後、住民のみなさんとも懇談。不安を感じているのは除染。自宅近くの斜面をわずかだけ除染し、大丈夫かなと聞けば「近づかなければ大丈夫」と言われるという。
不便を感じるのは医者と道路。診療所は外から日替わりでドクターが派遣されてきます。毎日医者がいるわけではない。道路は冬の雪道の心配。

懇談に参加されたみなさん。東電にも国や県にも強い怒りを持っている。国が勝手に決めた線引きで、賠償の格差があることにも怒りは強い。そんななか、ある男性が声を詰まらせ「共産党の議員は頼もしいんだ。国会でぶつけてくれるから」と涙ぐんでくださった。
私たちの担う役割の重さを、改めて痛感。

福島チームは全議員がメンバーですが、今回の参加者は責任者の高橋千鶴子さん、副責任者の塩川鉄也さん、藤野保史さん、事務局長のいわぶち友さん。私も勉強のために同行させていただいています。
福島県議の神山悦子さん、仙台市議で比例東北ブロック候補の舟山由美さん、衆院福島5区候補の熊谷智さんもご一緒しました。

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