山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2018年7月3日

国会傍聴におもうこと

東京新聞「こちら特報部」に、金曜日の国会前・希望のエリアでお見受けする方が!
すでに多くの方が記事についてもコメントされていますが、参議院でのことなので私も一言。

「No9」「NO WAR」とプリントしたTシャツが「示威宣伝」になるとして警備員に止められ、カーディガンを着て隠すよう求められたという。「1」や「5」ならよく、「9」はダメ。憲法9条と反戦を想起させ、その意思表示だから議場に持ち込んではならない、国会審議に不当な影響を与えようとするものであり、だいたい安倍政権の思想にも逆らうものだからーーといったところか。

国会傍聴の条件そのものが、厳しすぎると思います。手荷物検査だけならまだしも、筆記用具以外の荷物はすべてロッカーに預け、傍聴の前後やトイレに行こうとすれば衛士さんの監視の目が光ります。わざわざ国会傍聴に来る者はいつ何をしでかすかわからないという具合に。裁判所でもここまで厳しくありません(手荷物検査があるのも東京の裁判所ぐらいではないか)。

私は、もっと多くの方に国会審議を生で傍聴いただきたいと常々思っています。
NHKで中継されない委員会や本会議も、すべてネット中継がありアーカイブで見られます。以前に比べればアクセスしやすくなっているのは確かです。しかしそれでも、議場で直接見て聞いていただくことを強くお勧めします。質問者以外の議員の様子、ネット中継では映されない質問中の大臣たちの様子、ネット中継では拾わないヤジの声、傍聴席を含めた議場全体の空気ーーそれらの全体を受け止めて初めて感じる、質疑と答弁の重みや政府・与党に対する怒りがあります。

「働き方改革」の法案審議で連日傍聴されていたみなさんには、本当に頭が下がります。平日の昼間、予定が決まるのはいつも直前、手続きも面倒くさそうとなれば、誰でも気軽に国会に来られるわけではありません。しかし、国会審議を国民的に監視し襟をたださせるためにも、傍聴は主権者としてこだわるべき手段であり、もっと開かれたものであるべきです。
ましてや国会の側に、Tシャツの柄で傍聴者を選ぶ権利などない。

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