山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2022年11月2日

参議院憲法審査会の幹事懇談会

参議院憲法審査会の幹事懇談会で、来週9日の審査会開催が決められました。

中曽根弘文会長が冒頭から「臨時国会がはじまり一月経つ。憲法の議論は重要。参院選の一票の格差についての判決が多数出されており国会の対応も求められる」などと発言。

公正中立であるべき審査会の会長が、議論の内容を示唆するような発言をすること自体、異例で異常です。

幹事懇にはオブザーバーを含めて自民、立憲、公明、維新、国民、共産、れいわが出席していますが、審査会の開催に反対したのは私だけでした。

審査会で政府の憲法違反について論じるべきという意見もあります。憲法にかんする「調査」は確かに審査会の役割の一つではあります。しかし、政府の憲法違反は政府に対してただすべきであり、それは議員間の議論となる審査会ではなく予算委員会をはじめとする各委員会で行うべきです。

審査会は、単に憲法のあれこれを議論する場ではなく、憲法改正原案、改憲発議の審査を任務とする機関です。動かせば、その議論は改憲の項目と内容のすり合わせへ向かいます。

現に今日の幹事懇でも、維新の会は9条や緊急事態条項の議論のため「高頻度で開催を」と煽っていました。

一方いま国会は、改憲論議どころではないはず。必要な法案審議も予算提案も未だなされず、統一協会をめぐり大臣が辞任しさらに辞任すべき閣僚が相次ぐ有様です。やはり、憲法審査会は動かすべきではありません。

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