2026年・第221特別国会
- 2026年3月25日
- 予算委員会
自衛隊派兵の余地なし 米・イスラエルに攻撃中止求めよ
○山添拓君 日本共産党の山添拓です。
総理は、トランプ大統領が同盟国に求めるホルムズ海峡への艦船派兵をめぐって、首脳会談で、できることとできないことがある、きっちり説明したと述べました。
今日、既に議論にもなっておりますが、改めて伺います。できることとは何でしょうか。憲法上も国際法上も自衛隊を派遣する余地などないのではありませんか。
○内閣総理大臣(高市早苗君) トランプ大統領から、ホルムズ海峡の安全確保は非常に重要であるとして、ホルムズ海峡における航行の安全に関し、日本を始めとする各国に対する貢献の要請がありました。これに対して、私からは、ホルムズ海峡における航行の安全の確保はエネルギー安定供給の観点からも重要であるという認識を示した上で、我が国の法律の範囲内でできることとできないことがある旨を伝え、これについて詳細に説明をいたしました。
先方の反応も含め、これ以上の詳細については、外交上のやり取りですから、お答えは差し控えさせていただきます。
○山添拓君 いや、先方の反応とおっしゃるんですけど、外務大臣はテレビで、今のような話をしたら、相手もそうだろうなという感じでうなずいていたみたいなことをおっしゃっていますよ。反応もしゃべっていらっしゃるんですよ。
私が聞いているのは、できることについても詳細に説明されたんですよね、総理は。できることって何ですか。
○外務大臣(茂木敏充君) 今私の名前出していただいたんで。
それは、例えば海外との首脳会談等におきましては相手がうなずくということはよくあります、それは。その一般的なことを申し上げたわけでありまして、あとは高市総理の説明が非常に分かりやすかったからうなずいたんだと思います。
○山添拓君 では、その分かりやすい説明をこの国会の場でしてください。
○内閣総理大臣(高市早苗君) この外交上のやり取りを申し上げるわけにはまいりません。
○山添拓君 おかしい話ですね。トランプ大統領には詳細に説明をした。国会では全くお答えにならない。
トランプ氏は会談で、日本はステップアップ、踏み込んで対応しようとしている、NATOとは違うと、こういうふうに述べています。総理、ステップアップとはどういう意味ですか。
○国務大臣(茂木敏充君) トランプ大統領の発言ですから、ステップアップというのは今まで以上のと、ことを指すと、そのように考えます。
○山添拓君 私は今まで以上にというその日本語訳を聞いたのではなくて、踏み込んで対応しようとしていると、それ期待したいということ、踏み込んでということを何度も述べていたと思うんですね。会談の中で確認されましたか。
○内閣総理大臣(高市早苗君) ちょっとそのトランプ大統領のステップアップという表現がどこで出てきたのか、どの分野のところで出てきたのか、今すぐ、御通告なかったので思い出せませんが、割と、この日米同盟の質を高める、そういった議論でありました。それは経済安全保障も含めたものでございました。
そして、今マーケットをとにかく落ち着かせる、そのための方法を持ってきたと、私、冒頭発言でも申し上げましたけれども、そういった話にかなり時間も割いたということでございます。
○山添拓君 踏み込んで対応することを期待している、踏み込んで、ステップアップ、これは会談冒頭の中で何度もトランプ大統領が触れている言葉でありました。その意味について総理が認識されていないということであれば、緊密に連携と今日もおっしゃっているんですけれども、首脳会談のその場ですら認識共通されていなかったということになるんじゃありませんか。
もう一点伺いますが、憲法九条の問題です。今日も議論がありました。訪米前の当委員会で総理は、安倍元総理のときは憲法について丁寧に説明した、こういう答弁されております。総理自身は、今回、憲法九条の制約についてトランプ大統領にお伝えになりましたか。
○内閣総理大臣(高市早苗君) 日本国の法律についてお話をいたしました。
○山添拓君 法律と憲法とは意味が全く異なります。憲法は権力の制限原理です。
憲法についてもトランプ大統領に説明になったでしょうか。
○国務大臣(茂木敏充君) 先ほどから答弁申し上げておりますように、外交の細かい詳細なやり取りにつきましては控えさせていただきたいと思っております。
その上で、冒頭にステップアップというお話がありましたので、その日、もうちょうどその日の朝に日本も主導して六か国首脳の共同声明も発出をされた、様々なことについて評価をされたということだと考えております。
○山添拓君 私、やっぱりトランプ大統領に詳細に説明しながら、国会では一切語ろうとしないというのはおかしいです。何ができると伝えたのか、ステップアップとは何なのか、憲法の制約を伝えたのかどうか、委員会に報告を求めたいと思います。
○委員長(藤川政人君) 後刻理事会にて協議をいたします。
○山添拓君 歴代政権は、九条を壊し、九条を変えようと狙ってきましたが、まさに私は今、九条が違法な戦争への協力、加担を止めていると思うんですね。ですから、この機に乗じて米国のために改憲を急ぐなどということは断じて許されないと、このことも指摘しておきたいと思います。
総理は午前中の質疑で、停戦後の機雷除去について、そのときの状況を見て判断と述べました。湾岸諸国や日本を含む多くの国に深刻な影響が生じているのは事実です。しかし、その原因は米国とイスラエルの攻撃であり、今般シーレーンを脅かした責任はこの両国にあります。
総理、なぜ日本の自衛隊が危険を冒して違法な戦争の後始末をしなければならないのですか。機雷除去が必要なら、戦争当事国の責任でさせるべきじゃありませんか、総理。総理。
○防衛大臣(小泉進次郎君) 今、山添先生、なぜ自衛隊が危険を冒してというふうに言いましたが、今日の委員会も先日の委員会も通じて私が申し上げているのは、あらゆる任務に対して自衛官を派遣をするときに防衛大臣の職責は安全確保を徹底させることだと申し上げております。それをおろそかにして派遣することはありません。
○内閣総理大臣(高市早苗君) 午前中の答弁ですが、私はあくまでも一般論として申し上げました。
今、自衛隊を派遣することは何ら決まっておりません。
○山添拓君 私の質問には全然お答えいただいていないんですね。(発言する者あり)質問が悪いと言いました。
私は、今回の問題、やっぱり元の原因をつくったのは誰なのかということを総理が批判されないことに大きな問題があると思うんですよ。首脳会談で総理は、ホルムズ海峡の封鎖や航行の安全を脅かすイランの行為を非難しました。しかし、その原因となった米国とイスラエルによるイランへの攻撃は、一言も批判なさっていません。フランスのル・モンド紙にごますりと報じられたのも仕方ない。私は、余りに卑屈な従属ぶりだと思います。
この間、トランプ大統領がイランと協議していると主張しています。イランの側は否定していますが、私、停戦は必要だと思うんですね。ところが、イスラエルは戦闘の継続を言明し、トランプ氏もうまくいかなければ爆撃を続けるだけだとあからさまに威嚇しています。
総理、済みません、これは通告していたわけではないのですが、総理が首脳会談で、早期鎮静化を願うと、こういう態度を表明されました。そうであるなら、このアメリカとイスラエルの両国に対して、攻撃をやめ、戦争を止めるように求めるべきではありませんか。
○内閣総理大臣(高市早苗君) 私は、会談の冒頭で、平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと申し上げました。それはつまり、平和を構築できるのもトランプ大統領の考え方でもあるし、そしてまた、今非常にホルムズ海峡を含めて困難な状況にある中で、世界経済は厳しい状況にある、またこれを改善していけるのもトランプ大統領だということを申し上げました。そこに含みおいた意味をよくお考えいただけたらと思います。
○山添拓君 含みではなく、はっきり物を言うべきだと思いますよ、攻撃やめよと、アメリカに対してもイスラエルに対しても。総理、改めて求めるべきじゃありませんか。
○国務大臣(茂木敏充君) 外交交渉におきましては、相手が納得する言い方と、これはあるんだと思います。ただ、何というか、言えばいいということではなくて、どういった形で相手を能動的に動かしていくか、こういった形での交渉と、これは極めて重要だと思っております。
○山添拓君 私は、言わなければ伝わらないと思いますね。総理がトランプ大統領の御機嫌を伺うことばかりを優先した結果、世界で孤立するトランプ氏に助け船を出して、力による平和を是認し、礼賛したということだと思います。
今、世論調査で八割を超える人がイラン攻撃支持しないと答えていますよ。私は、攻撃やめよと求めるべきだと思います。米国追従、主体性を欠く姿勢、これは法の支配とも世論とも懸け離れているということを指摘して、質問を終わります。