山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2016年3月23日

北海道新幹線の光と影

今週開業する北海道新幹線の準備のため、21日をもって津軽海峡線が運転を終えました。同時に、カシオペア、はまなす、白鳥といった、青函トンネルを通過する在来線の列車も廃止に。わかっていたこととはいえ、寂しさを感じます。

どの列車にもそれぞれ思い入れがありますが、「撮り鉄」的に難関だったのは急行はまなす。青森と札幌を結んでいましたが、いずれも夜遅く出て早朝に目的地に到着。夜明け前後の津軽半島は霧が出ることも多く、朝陽を浴びた姿を撮るのに苦労しました。
写真は田植え間近の水田に姿を写す、ちょっと自信作の「はまなす」。夜明け後の早い時間ですが、大勢の撮影者でにぎわっていました。

北海道新幹線によって東京から函館まで4時間に。初めて新幹線が北海道に到達し、青函トンネルも建設当初期待された役割を担うことになります。
ただ、その一方で並行在来線が三セクに移行し運賃は1.3倍に。青森函館間にしても、新幹線化で特急料金は倍に、運賃と合わせた額でも1.3倍に(その分時間は短縮されますが)。
地域の足としての鉄道を、あまりにも軽視しているように思います。利益重視、対東京重視で地方切り捨て、そして夜行列車などの旅情もなくなるーー。

公共交通としての鉄道が果たすべき役割は、鉄道に頼るほかないという交通弱者のニーズに応えることも含まれます。その役割を鉄道会社に果たさせることも、大事なことではないかと思います。

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