山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2016年4月8日

TPP承認の是非を問う国会審議

TPP承認の是非を問う国会審議。交渉過程の情報開示を求められた安倍政権が、黒塗りの政府文書を提出したことなどが大問題になっています。国会に示すことができない、つまり国民の前に明らかにできないような交渉をやってきたという事実に、改めてTPPの秘密性を感じます。
食の安全や医療や働き方など、あらゆる分野で私たちのくらしに重大な影響を与えようとするTPP、国民に対する説明責任などそっちのけで、グローバル企業の利益に奉仕しようとするものです。

私が特に危険が大きいと思うのは、ISD条項。
多国籍企業が投資先の政府によって不利益を受けたと考えると、政府を相手に国際法廷で裁判を起こす権利を認めるというもの。
これが機能することになれば、国の主権は大きく制約されます。日本で独自に設けた食品添加物の規制が外国企業から「障壁だ」といわれて裁判にかけられ、日本が「被害」を賠償させられる…そうなれば政府は、そもそも国内で独自の規制を設けることをためらい、国民のニーズに応えるのではなく多国籍企業などの要求に沿うことを優先することになります。

主権国家として当たり前のことができなくなるーー現代版の治外法権を許さないためにも、TPP参加は撤回を!

http://www.jcp.or.jp/…/aik16/2016-04-08/2016040801_01_1.html

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