山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2016年5月19日

刑訴法改悪法案は撤回を!

盗聴法拡大、司法取引導入の刑事訴訟法改定案が参院法務委員会で可決。監視・密告社会を生み出し新たに冤罪を生む制度改悪。刑事訴訟のあり方を大いに歪める法案は、このまま許すわけにいかないものです。

「取調べの可視化」といえば聞こえがいい。しかし、「一部可視化」ではむしろ権力側を利するだけに。
数々の冤罪事件が被疑者・被告人の自白に基づいて生み出されてきた事実があります。中世に言われた「自白は証拠の女王」が、現代の日本の刑事裁判でもまかり通ってきました。

自白が任意にされたものであることの裏付けとして使うなら、自白に至るまでの全過程を録画・録画するのは当然のはず。「一部」の可視化では、自白に至る経緯は覆い隠されます。そして警察や検察によって準備された、整った自白だけが記録され、法廷に出される。最初の自白に至るまでに、いかなる暴言や脅迫、虚偽や甘言がされたとしても、その事実は明らかにされない。

可視化の論点一つをとっても、冤罪をなくすどころか全く逆行する改悪案そのものです。

参院選を前に、安倍政権はいわゆる「対決型」法案を極力後回しにして穴を開けないようにしています。しかしこの刑訴法改悪は強行する。党派を問わず、賛成する議員には厳しい批判を向けなければならない。
権力が国民に対して一番牙を剥きやすいのが刑事事件。刑事裁判を歪める法改悪はとりわけ警戒しなければならないものだと考えます。刑訴法改悪法案は、撤回を!

盗聴法拡大、司法取引導入の刑事訴訟法改定案が参院法務委員会で可決。監視・密告社会を生み出し新たに冤罪を生む制度改悪。刑事訴訟のあり方を大いに歪める法案は、このまま許すわけにいかないものです。

「取調べの可視化」といえば聞こえがいい。しかし、「一部可視化」ではむしろ権力側を利するだけに。
数々の冤罪事件が被疑者・被告人の自白に基づいて生み出されてきた事実があります。中世に言われた「自白は証拠の女王」が、現代の日本の刑事裁判でもまかり通ってきました。

自白が任意にされたものであることの裏付けとして使うなら、自白に至るまでの全過程を録画・録画するのは当然のはず。「一部」の可視化では、自白に至る経緯は覆い隠されます。そして警察や検察によって準備された、整った自白だけが記録され、法廷に出される。最初の自白に至るまでに、いかなる暴言や脅迫、虚偽や甘言がされたとしても、その事実は明らかにされない。

可視化の論点一つをとっても、冤罪をなくすどころか全く逆行する改悪案そのものです。

参院選を前に、安倍政権はいわゆる「対決型」法案を極力後回しにして穴を開けないようにしています。しかしこの刑訴法改悪は強行する。党派を問わず、賛成する議員には厳しい批判を向けなければならない。
権力が国民に対して一番牙を剥きやすいのが刑事事件。刑事裁判を歪める法改悪はとりわけ警戒しなければならないものだと考えます。刑訴法改悪法案は、撤回を!

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